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ブラックユーモアたっぷりの小説仕立てで経済学理論を解説「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」というチラシに誘われて、歌舞伎町の怪しげな雑居ビルの一室を訪れると、
身長150センチほどの小男で、体長のおよそ四分の一を頭部が占める奇怪な人物=亜玖夢博士が、悩める人々を救おうと待ち構えている。
ニートの多重債務者の青年には「行動経済学」を、組の抗争に巻き込まれたヤクの買人には「囚人のジレンマ」を、いじめのターゲットになった小学生には「ネットワーク経済学」を、マルチ商法のセールスマンには「社会心理学」を、家出娘には「ゲーデルの不完全性定理」を説いて、救済の処方箋を渡す。迷える人々は、この処方箋のおかげで、また新たな悪夢に直面することに・・・。
ブラックコメディの体裁をとりながら、本書は経済学のむずかしい理論を、わかりやすく説いている。一読すれば、「囚人のジレンマ」など、聞いたことはあるが知らなかった経済理論が、なんとなくわかったような気がする。しかも解説(吉本佳生)によれば、大学のテキストに指定したい、優れた経済学の入門書だという。
博士その人はもちろん、秘書?の冷酷美人のファンファンや、その弟で助手のリンレイ、中国マフィアとつながっているらしい中華料理屋の主など、怪しげなキャラクターが実に魅力的。
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